「成功を約束するIF思考」(松本道弘、光文社ペーパーバックス)
米英人が意外に "I am sorry."という表現を多く使う。
この書き出しから惹かれました。
学生時代、外国人の友人が何人かいましたが、確かに思い返してみるとそのとおりでした。
本当に先方側のミステイクの場合、真剣に"I am sorry."と言っていました。
それに、この本の冒頭にあるとおり、"I am sorry, if I did anything wrong."という言葉を、身近にいる人が困惑をした状況で、発したりして様子を窺うというのを幾度となく見ています。
感情論ではなく、Ifを使って、物事の問題点をあぶり出し、論理を明確にして議論につなげていくというのは、良いやり方だと思います。
これは、法律の世界では当たり前のこと。
たまに、情緒的な主張に終始する相手方の書面に辟易することもありますが、ごく普通に弁護士ならば持っていなければならないスキルです。
でも、米英人にとっては、日常の私生活からこういうIF思考でロジックで対人関係を生きるのが当たり前。
これに対して、日本人は、情緒的、感情的であり、ロジックに弱い。
しかし、こういったロジカルな思考をし、その結果目立った成果を挙げた日本人もいた、我々もIF思考、ロジカルな思考を意識していこう、という展開で進んで行きます。
「英語が好きな人はロジックに弱い」という稲盛和夫さんの言葉の紹介もありました。
おもしろいな、とかつての英語好きなわたしは思いました。
IF思考という、ワンテーマで、200頁までひっぱります。
これからどんなお話が読めるのか、楽しみです。
冒頭の40頁程度読んだだけですが、これまで以上に"If"を意識していこうと思わされました。