四角四面、建前だけのお話だけだと分かりあえない場合があります。
立場が違えば、意見もぶつかります。
譲り合うことができない場面では、四角四面、建前だけのお話しかできないことが多いです。
そうすることが辛いときもありますが、仕事ですから、心の中で手を合わせるしかありません。
でも、多少でも譲り合うことができる場面では、ざっくばらんに話をすることで、一気に局面を打開することができることもあります。
弁護士の事務所には、いろんな電話があり、いろんな面会者がいます。
気難しそうな方ですよ、怒ってみえますよ、と取り次がれるときは多少身構えたりもします。
でも、そんなときこそ、じっくりお話を伺い、こちらも事情を丁寧にご説明します。
そして、妥協案、折衷案を提示します。
やはり、聴くことから始めます。
聴きながら、さまざまな想像や仮定をし、着地点を探るのです。
もちろん、法律的な問題点をチェックしつつ。
ただ、それだけです。
だから、わたしの交渉術はありません。
無手勝流。
ただ、交渉術らしきものについてのわたしなりの考えもないではありません。
でも、今はまだ語らず。
福原愛選手が、インタビュアーから試合の反省点、自分の技術の足りない点を尋ねられ、答えた言葉。
「それをここで言わなければなりませんか?」
「まだ現役を続けて行くんで、そういうことは人前で言いたくはありません。」