高1のころ、隣町の中学から来た「みっくん」は洒落者でした。
JUN、VANとかのブランドや、アメカジ、ヨーロピアン、トラッドとかいう言葉を教わりました。
彼が気に入っている、ティーンズでも親切にしてくれる店員さんがいる服屋さんに連れていってくれたりもしました。
彼は、「メンズクラブ」という雑誌を毎月買っていて、他のクラスメートとは、少し違っていました。
アートな雰囲気をまとい、学生服姿も一味違って、恰好いいと思える着こなしでした。
本屋さんで「メンズクラブ」は見付からなかったけれど、このところたまに買う、「メンズEX」12月号を買いました。
40代に入ってから最近まで、服やら見た目にほとんど全く注意を払っていなかったので、いささか反動です。
ブランドには相変わらず興味はありませんが、セオリーやポイントを押さえておくことは大事かなと思っています。
フランス、「ムッシュー」編集長フランソワ・ジャン・ダーンさんのインタビューはわたしのような永遠の初心者には参考になります。
「メンズEX」12月号、P.182、ムッシュー・ダーンの「天国と地獄」(最終回)から、気になる箇所だけ。
・職種との関連で自らのオリジナリティを確立する。
・ベーシックに過ぎる選択を避ける。
・押し付けれたものでなく、着用することが楽しみであることが周囲に伝わるようなネクタイ。
・ウィンザー公やシナトラのような紳士たちは柔らかく快適な茶色のスエード靴が好きだった(ニットのタイならスエード靴、ジャガード織のタイならドレッシーな靴)。
さらに、これはこれから取り入れてみようと思うことがありますが、やはりナイショにしておきます。
今は「みっくん」のような人が身近にいないので、たまにはおじさん用の服飾雑誌も読んでみるとよい刺激になります。