現実の世界を生きて行く上で、ちゃんと自立して生きて行くためには、ほどけているばかりでもいけません。
ほどけつつも、次の瞬間には、また与えられた命を存分に活かし切って生きて行く活動が待っています。
わたしには朝のゴミ出しも待っています。
(いつも読んでくださっているご同輩はいかがですか?)
日々の糧を得る為の活動も人それぞれ。
役割分担で力を合わせて生きています。
そして、どの役割においても、仕事の質を高める為には厳しさが求められます。
また、人間ですから喜怒愛哀楽があります。
神仏にあらず、人ですから。
人として、この世の生を楽しみ、修行し、学ぶために生きているのですから。
喜怒愛哀楽をしっかり味わうことで、魂を磨くのですから。
でも、否定的な感情は人に向けて表さないようにしたほうがいい。
否定的な行動を人に対して行なわないのがいい。
時としてそういうのが互いの学びになるのかも知れませんが、嫌な感情は、自分だけで味わい、昇華させていけるようになることこそ、次の次元の学びではないかと思います。
人は人ですから、不完全です。
さほど強くありません。
わたしも弱いです。
そんなわたしには音楽があります。
歌があります。
ほどけた悟りの歌も聴きますが、怒りの音楽だって、不道徳な歌だって(演歌やカントリーウエスタンには結構ありますね〜おじさんが好きな音楽には言葉を超えた共通項があるのかな)聴いたりします。
そういう感情を形にして周囲の人を傷つけないために、怒りの音楽や不道徳な歌は役立ちます。
というか、そういうことを意識して、そういう楽曲が作られているのではないかと思ったりもします。
実際に、怒りの音楽や不道徳な歌を作って歌っている人が、自分の作品のような生活をしているかというとそうではなくて、人間の心の中にあるすべての感情要素の表現が芸術であり、楽曲であって、表現なのですね。
表現することで昇華していく。
観たり、聴いたりして昇華していく。
芸術はそういう役割があるのではないかと思います。
(ああ、ピカソ展に行きたいが、六本木まで行っていられません)
カントリーソングで、最近になって初めて聴いたデュエットソングがあります。
メロディも歌唱力も素晴らしい。
※We've Got Tonight (ケニー・ロジャースwith シーナ・イーストン) (1983年)でした。
歌詞もロマンティックですが、よく聴くとばかばかしい。
もしかしたら、不道徳な歌なのだろうと思います。
そう思ったら、聴いている自分がはずかしくなりました。
でもいい歌です。
そこで歌われているような感情には現実世界ではきっとならなけれど、そういう感情についても十分理解できるし、切なさもわかります。
だから、いい歌なんだと感じるし、多くの人もこの歌に感動するのだと思います。
おそらく周囲の身近な人たちを傷つけている二人の歌だけれど、心に染み入る瞬間があります。
そして、その世界に入ったあとは、周囲の身近な人たちにやさしくできます。
いい、悪いは別として、「その時点ではそれしかできない」ということはあります。
だから、そういう場合には仕方がない。
そこにはまってしまったのだから。
「ごめんなさい」
「ありがとう」
そこから学び、また歩き出す。
そこにはまったことのない人もはまった人も人として同じ。
ある人は何かにはまり、別の人は別の何かにはまる。
どちらにしても、人は修行中だから。
心から「ごめんなさい」
心から「ありがとう」
歌の話からそれてしまいましたが、はまっている当事者には慰めになり、はまっていない人にも代替的体験として癒しや学びになるという、否定的な楽曲もあるわけです。
今朝の音楽は怒りの音楽でありました。
わたしの大好きな怒りの音楽はスリップ・ノットです。
アルバム「IOWA」は、怒りの感情を手放して行きたいときに役立ちます。
この半年くらい大好きな1枚です。
恥ずかしながら、眠い目をこすりながら、「IOWA」を聴きながら、家の中のゴミを集め、ゴミ集場に持って行く作業をいたしました。
「IOWA」を聴きながらの作業が全部終了したあと、家族にはこのうえなくやさしく接することができました。
「IOWA」に感謝です。
(高校時代は、怒りの時代でしたから、怒りの音楽を生きていました。良い悪いは別にして、そういう年ごろであり、自分にはそういうふうにしかできなかったのだと納得しています)
「IOWA」のCD自体は、先月、わたしがいくらか感情移入してしまった依頼者の方に贈呈してしまいました。
呆れられているかも知れません。
でも、押さえ切れない怒り、ぶつけようのない怒りを表現した楽曲が多く、自分の怒りの感情を昇華させるのにかなり役立つ(わたしと性格的に似ている体育会系の性格の方には同じはず)のではないかと思います。
こうやって、わたしはバランスをとっているのです。
人間ですから。