ドナルド・キーンさんの
「私と20世紀のクロニクル」を読みました。
現在、84歳でいらっしゃるようです。
わたしたちの世代は、キーンさんの文章は、よく国語(現代文)の試験に出たものです。
直にご著書に当るよりもはるかにおおく試験や受験参考書でおめにかかりました。
なつかしくて、おもしろくて、昨晩一気に読みました。
わたしたちの父の世代、父より少し上の世代にはよりなつかしいことでしょう。
戦前、戦後から昭和の時代の日本の様子、日本文学の古典について、キーンさんの生活状況について、やさしい文章でしるされています。
わたしは、実はまだ挫折したままになっている、谷崎潤一郎や永井荷風(古本屋で買った全集に2巻ずつあり!)にまた取り組んでみようか、という気になりました。
葉室宮司の言われる人の使命。
先祖や親から受け継いだ伝統、自分なりの経験と知識、それらを子供世代に伝えること。
キーンさんの文章を読んでから、そんなことを思うとき、もっともっと日本の伝統について学び、文学の古典にも親しみ、子供世代に何か遺していけるようにしたいなぁ、と思うのでした。