森絵都さんの文章が好きです。
永遠の出口、集英社文庫
小学3年生から高校3年生までのお話。
人生は様々ですが、どこか懐かしく似通っています。
書き手の世代が近いと、背景に親しみを覚えやすく、読みやすいです。
森さんは、68年生まれ。わたしより一回り近くお若いのだけれど、懐かしい光景が当時の流行りと同時に蘇ってきます。
早起きのご褒美です。
「永遠の、限りのないものに憧れる。でも、限りのあるものほど、いとおしく思える。」(同書、ラスト付近)
「急に独りになった薄曇りの放課後みたいな、あの懐かしい風のの匂いが鼻をかすめるたび、私は少しだけ足を止め、そしてまた歩き出す。」(ラスト)
今日もがんばっていきましょう。