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愛知県名古屋市中区丸の内 弁護士加藤英男の日々是精進日記(ツィッター:@BengoshiKH)
by bengoshi_358
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賢く生きるということ。
賢く生きるとは、ずるく生きるということではありません。


「バルタザール・グラシアンの 賢人の知恵」(バルタザール・グラシアン、ディスカヴァー・トゥエンティワン)を買いました。

そのまま受け入れがたいものもありますが、確かに賢く生きる知恵の宝庫のようです。
旧約聖書のソロモンの箴言のようでもあります。

しかし、本の奥書で、「1657年、サラゴサでの聖書学の教授の地位を追われる。逮捕され、追放されたタラソナという村で1年後に没した」とあります。

ネットで検索すると、やっぱりここに引っかかる方がかなりいて、賢く生きることの難しさを嘆かれているようでした。


そこで、わたしは、「なぜグラシアンが逮捕・追放されたのか?」知りたくなりました。
おそらく、宗教裁判のようなことだろうとは思いながら検索してみました。
日本語ではダメでした。
英語版・ウィキペディア「バルタザール・グラシアン」


In 1651, he published the first part of the Criticón (Faultfinder) without the permission of his superiors, whom he disobeyed repeatedly. This attracted the Company's displeasure. Ignoring the reprimands, he published the third part of Criticón in 1657, and as a result was sanctioned and exiled to Graus. He tried to leave the order but was unsuccessful. He died in 1658 and is buried in Tarazona near Zaragoza in the province of Aragon.

1651年、Criticón (Faultfinder) という題の本を出版したらしい。
繰り返し造反していた上司のような人の許可のない出版だったみたい。
これが仲間内の不評を買う。
そういった批判を無視して、Criticónの第三部を1657年に出版。
それで、罰としてグラウスに追放を命じられた。
彼は命令から逃れようとしたが失敗。
1658年に無くなり、アラゴン州のサラゴサ近く、タラソナに埋葬された。

粗っぽい訳です。

Criticónについてもこのサイトに書かれています。


賢く生きることは大事だけれども、人は、ここぞというところでは正直にしか生きられないものなのですね。
これだけは譲れない。これを黙っていたら、自分ではない。
ええかっこしいではなく、見過ごしたら心が苦しくて苦しくて仕方ない。
グラシアンも、おそらくそうだったのでしょう。

「そうすることしかできない状況」というものはありますね。
それほど多くはないけれども。
by bengoshi_358 | 2007-07-05 04:11 | 読書録
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