今日は、法律相談担当日。
遠方であれば、1日、近くでも半日つぶれてしまいます。
しわ寄せは来ますが、初めて会う方との相談(切実なものである限り)は短時間でいかに要領良く、相談者にふさわしい、有益な情報を的確に伝え、来られたときよりも出ていかれるときの方が、心が軽く、明るくなってもらうようにする訓練になります。
芸人さんで言えば、「営業」(=外回りの出前講演)ということになるのでしょうか。
そういえば、実際のところは事務所でする法律相談も同じこと。
法律相談というのは、短時間の一発勝負で、すばやく事案を理解し、どうしたら最適な結果を導けるかを、いかに効率的にわかりやすくお伝えするかという技術を磨く訓練であると同時に、名刺代わりの「営業」でもあります。
これは、事務所の外でするのも、事務所の中でするのも同じことなのですね。
わたしたち弁護士は、法廷で、法廷外で、あるときは瞬時の判断を要求され、あるときはタフな交渉を余儀なくされます。その前提として、短時間で事案や置かれた状況を判断し、あるいは状況変化を察知してその行く末を読まねばなりません。
法律相談を一所懸命にすることは、その訓練になります。
そして、法律相談を一所懸命にすることで、新規の相談者やその周辺の方に自分のことをわかっていただけますからね。