今朝は、「ゲームの法則」(フローレンス・スコーウ゛ェル・シン、金子尚美、経済界)を読みました。二度目です。
キリスト教の聖書の言葉をふんだんに用い、人生論を語る、1871年生まれのアメリカ人女性芸術家にして、哲学者の翻訳本です。
一度目は、さっと読んでしまいました。日曜学校などで誰もが聞いたことのあるような聖書の言葉が、生きるためのコツという統一的観点から、うまく生かされています。
ともすれば、日本のキリスト教では、この世的なことは軽ろんじられ、清く、貧しく、美しく、そして世間的には不幸であることが美化されたりするようなイメージもありますが、この本を読むと、昔、土光敏満さんの母堂がおっしゃられたという、「正しき者は強くあれ」という言葉を思い出します。
「トーチェ氏の心の法則」、ハーブエッガーの「ミリオネアマインド」と合わせて読むと、できたらこれらの後に読むと、この本に書いてあることが、心の中に染み入ります。
「聖書は、…あなたに…、いろいろなものに縛られているあなたの潜在意識をいかに自由にするかについて教えています。」(170ページ)と著者は言い切ります。
マックスウ゛ェーバーがプロテスタンティズムがいかに社会や産業の発展に寄与したかについて書いているわけですが、アメリカに渡ったプロテスタントのなかに、この著者のような考え方の人が少なからずいて、アメリカの発展の礎となったのでしょうね。
もっとも、我が国では、かならずしもキリスト教の聖書によらず、仏教哲学のうちに、心の問題や潜在意識の用い方を見い出し、目覚めた人々が現れて、案外アメリカよりも一般にそういった方面への関心は広まっているのではないかとも思います。
そのお陰さまで今がある。
登山道はいくつもあるのでしょうね。
この世的な部分しかわかりませんが。
いずれにしても、この本は、これからも繰り返し味わいながら読むことになりそうです。
こう言い切れる著者は凄いと思います。
「苦しみは、あなたの成長に必要ありません。あなたが魂の法則に違反しているから苦しむのです。」(127ページ)
元は自分だというのですね。
心したいです。