帰宅して一服して頭を休めてから、2時間ほどで「問題解決の実学」(斎藤顕一著、ダイヤモンド社)を一気に読みました。
わたしは会社や個人事業者の民事再生事件に興味があって、その関係で会社の経営にも関心があります。
自分自身が個人事業者であるということもあり、経営に関する本は日常的に読みます。
最近ある雑誌の記事で、「医学は博物学の頂点に立つ学問だ。」と心臓外科医の第一人者で注目を集めている南淵明宏先生がおっしゃっていました。わたしは、南淵先生の書いたものも好きなので、できるだけ読むようにしています。
「医学がそうであるならば、法学は?」
わたしは単純にそう反応してしまいました。
「法学は人文科学の頂点に立つ学問だ。」と言えるのではないか(経済学者に怒られるかな?!)。
もちろん、「頂点に立つ」という表現は、「偉い」という意味ではなく、関連領域にある他の学問を浅くてでもよいから広く学ばないとそれ自体(「法学」なり「医学」なりを)極められない、という意味(*)に理解しています。
(*)ほかの人文科学でも同じことが言えるのかも知れませんが、企業も含めた広い意味で人間の困りごと、もめ事を解決して行くことに関する学問なのでワイドレンジさの点ではユニークと言えるのではないでしょうか。
法学は、経済や経営や心理学などの知識もある程度持ち合わせていなければ、全く現実から遊離した、命の通わないものとなってしまいます。
わたしも、事件の相談や打ち合わせを通じて、経営者の方と話をする機会がしばしばあります。
「作れば売れる時代」が過ぎ去った現在、各経営者の創意工夫がなければ、長年続いた老舗も簡単に倒産してしまいます。特に民事再生にかかわると、依頼者である経営者の方と接する時間も長くなりますから、経営者のものの考え方を知るだけではなく、当該企業の問題点、法律上、経営上の問題点について一緒になって考えたりもします。
最終的な舵取りは経営者であるご本人のすることですが、コーチや応援団のようにそばにいて様々な相談に乗ることも必要になってきます。
そういう意味ではある程度経営のわかる弁護士でいたいと思います。
この本は、
・チャート化、視覚化することの大切さ。
・情報を共通項でくくって分類整理するとわかりやすいこと。
・顧客満足こそ一番の業績アップの鍵であること。
を中心に、豊富な図表をもとに業績アップの方策を考えるヒントを提供してくれます。
当たり前に言われているようなことだけれども、豊富な図表をもとにわかりやすい言葉で繰り返し語られると納得できますね。
わたしの息抜きは、こうした経営の本や心理学の本や人生哲学の本を読むことです。
だいぶ疲れが抜けました。
ぐっすり眠れそうです。
今日も感謝です。
ありがとうございます。