「良心を持たない人たち」(マーサ・スタウト著、草思社)
前から気になっていて入手した本です。
良心を持たない人は25人に1人、4%くらいいると表紙に書いてあります。
ある依頼者お二人にもご紹介したのですが、「へぇ〜、そんなに多いのですか。」という方、「そんなに少なくないような気もしますし。」という方が1名ずつ。
良心を持たない人=加藤諦三先生の本によく出て来る依存的で自己中心的な人たちと言えるでしょうか。
その見分け方。
「
最高に目安になるものは恐らく泣き落としだろう。ふつうの人たちが予想するように、わたしたちの恐怖心に訴えてくるものではない。わたしたちの同情心に訴えるものなのだ。」
「同情や憐れみは…、同情するに価しない相手から強いられた場合には、危険であり、警戒するべきだ。」
良心のない人に対処する13のルール。
1
世の中には良心のない人もいると知る。
2 自分の直感に従う。
3 新たな付き合いが始まったときは、「3回の原則」で試す。
4 権威を疑う。
5 調子のよい褒め言葉を疑う。
6 尊敬と恐怖を区別する。
7 ゲームに加わらない。
8
そうとわかったらいかなる種類の連絡も断つ。
9 同情しやすい自分の性格に疑問を持つ。
10
治してやろうとしないこと。
11 「だれにもいわないで欲しい」と頼まれても断る。
12 自分の良心を守る。
13 しあわせに生きること。
著者は、ハーバードメディカルスクールの精神医学部で心理学の講師をされているようです。
この本は非常に参考になるとともに傷ついている人の慰めと励ましになります。
加藤諦三先生の「生きるのが辛いのはあなたのせいではない」という本とそれに続く類書同様、どれかを1冊、1度は読まれることをお勧めします。