人生においては、もう自分の力ではどうにもならないことがあります。
もちろん、後から振り返ればどうにかなることの方が多いのですが、難病や障害や事件や事故(自分のや家族や関係者にそれらが降り掛かることも含む)など、「努力でどうにかなる問題」ではない問題もありますね。
長い目でみると「努力でどうにかなる問題」かも知れないけれど、心が折れてしまって、もう何かをしようという気力もなくなってしまうようなこともありますね。
大きな、大きな壁にぶつかって、自分の存在の小ささに打ちひしがれることもあるでしょう。
自分自身のことでそういうふうになることは少なくなってきたのですが、ご依頼者の相談をお受けして、そういう状態にあるご依頼者をしばしば目にします。
そういうご依頼者に対して、「やればできますよ、目標設定が大事ですよ。計画し、実行し、それから検証して、また目標を確認し、計画変更し、実行していくんです。立ち止まるから、迷うんですよ。」とは言えません。
この言葉は真実ですが、時にひとつの真実を告げるだけでは、問題解決のお手伝いにもならないことがあります。
視点があるひとつところに固定化されてしまい、その先が見えないのに、先を夢見て計画を立てろと言っても無理な話です。
第三者には見えていても、問題を抱える当の本人には、視野に入らないということもあるのですね。高いところから、あれこれお話ししても、聴かされる相談者は辛いだけ、という場合があるのですね。
聴く方が、ついて来られるように説明する、お話することが大切だと思います。
では、どうするのか。
これについては、また後で書かせていただきます。