「朝令暮改の発想法」(長谷川慶太郎著 講談社)
(表)IT化→在庫削減→経営効率大幅アップ。
(裏)〃 〃 →需給調節機能(ショックアブソーバー機能)の低下→局地的、一時的な「需給バランスの変動」が大幅な相場変動をもたらす→著しい投機化が経済活動のすべての分野において不断に発生→景気全体に影響。
これは「はじめに」に書いてありました。
ナルホド。
この本も中古屋で買いました。
ここまで読んだだけでモトは取れます。
(表)があれば必ず(裏)がある。
常に両面を見る、考えるクセをつけたいですね。
自分のメインの仕事ではそうしていても、それ以外のエリアでは往々にして判断が甘くなる。
かつて、丸山真男が、サルトルと並び、最後の「普遍的知識人(なんでも知っている人)」と称されていました。
(もっともその後、「知識人」は実践の無い人、無責任な人、という差別用語にもなりましたが)
わたしは長谷川先生は本物の「普遍的知識人」であると思います。
たくさんの著書に触れて、分析の視点、切り口、見方のコツを学びたいと思います。
さて、「はじめに」には、こういう時代だから「朝令暮改はむしろ不可欠」だと書かれています。
責任と視点にブレのない朝令暮改が鍵でしょうか。