お金のことで苦労をしない方法はあるのでしょうか。
わたしもこの件について確たることは言えません。
ジェームス・スキナーさんは、神田昌典さんとの対談CDで、「感謝の気持ちがある限り、お金のことで苦労することは絶対にありません。」と言われていました。
同氏は、11歳のときから、道路工事等の肉体労働でアルバイトを始めたそうです。
貧乏だった、といいます。
昨日、ある相談者に会いました。
人柄はいいと思うのですが、不平不満愚痴悪口泣き言があまりに多い。
元は会社を経営されていたのだけれど、同族会社ゆえの紛争で、独立して個人営業に。
その後、うまく行かず、人に騙され、脅され、むしり取られ、という話が続きます。
でも、本当に良い方だとは感じるのです。
人相も悪くない。嘘はない。
応援したくなるタイプの人ではあるのです。
だからこそなのか、言葉のはしばしにネガティブな言葉が並ぶのが非常に気になりました。
わたしは、隣で聴いているお嬢様のことが気の毒になってきました。
こういうことをお父様の口から聴きたくはないだろう。こういうこと聴かされていて、若くて素直なお嬢様がどんな影響を受けるだろうか。
わたしは、「そういうの、やめませんか。」とつい申し上げてしまいました。
「え!?」と相談者は、驚きました。
わたしは、今どんな状況にあろうとも、前向きに考えて行きませんか、順調だった頃そんなふうなことおっしゃっていましたか、これからどうなりたいのでしょうか、と質問をしました。
わたしは、能力も十分あって、一度は成功してて、たまたま不運がやってきて倒れてしまいかけているけれども、相談者の事業がダメになっていくものだとは思えませんでした。がんばってほしい。心から感じました。
だから、とにもかくにも、「お客さんを大事にしましょう!」というお話をしました。
すべての仕事がお客さんの存在を前提にしています。
数少ないお客かも知れない、安い報酬しか得られないお客かも知れないです。
でも、来てくれてるお客さんに感謝しないで、大きな儲けの見果てぬ夢ばかりみてどうするんですか。
今目の前にいるお客さんが、居心地が良いと感じてくれたら、大事にされていると感じたら、また戻って来てくれるんですよ。お客さんが別のお客さんを連れて戻って来てくれるものなんですよ。
成功されていたのは、バブルの時でしたか。なぜ、成功が止まってしまったのですか。流れが変わった。そうですね。でも、ちゃんとやってる同業他社もありますよね。どこが違うんですか。
相談者は、了解したようです。
夜早く帰りたかったけれど、疲れていたけれど、もしかしたら無料相談だけでわたしのお客さんにならないかも知れないけれど、良い相談者に会えてよかったです。
きっとなんとかなるのではないか、と思います。
感謝の心。
今あるものに感謝。
感謝の前払い。
「感謝の気持ちがある限り、お金のことで苦労することは『絶対に』ありません。」
わたしもこの言葉を信じようと思います。
ありがとうございます。