「魂の演技レッスンCLASS4」(ステラ・アドラー、フィルムアート社)
「ただ日常生活を送るだけでいいなら、無意識、無頓着でいいんです」
この章では、リアリズムを論じている。
観客を魅力するリアルな演技をするにはどうしたらよいか、ということだ。
それには、やはりまず準備。
キャラ、場面、小道具、全てについて想像を巡らせ、意味付ていく。
「イタリアの名優サルヴィーニは開演の3時間前から舞台を歩いて回った」
舞台は、人生の舞台と同じ。
『あなたは人生という物語の物語作者、兼主演男優』と、ジョセフ・マーフィーが書いていた。
「舞台はずっとあなたの味方。決してあなたを捨てない。舞台に立つにふさわしくありなさい」
『人生はあなたを捨てません』と、加藤諦三先生がラジオで語っていた。
私たちは、ただ食べて、飲んで、寝て、年を重ねるだけか?
それ以外にすることはないか?
魂が打ち震えるような感動体験をして、人として、魂として、成長すること。
これが生まれてきた意味ではないのか。
そのためには、日々が学び。
日々が準備。
日々想像し、考えて、実践する。
日々挑戦する。
人生の舞台に立つにふさわしくありなさい。
それとも、傍観者としての生涯に甘んじますか。
そう言われているような気がしてならない。