「D 他人を愛しましょう 〜少なくとも好きになりましょう」
聖人君子になかなかなれるものではない。
喜怒哀楽の感情も必要だから備わっている。
けれど、一つの型として、聖人君子はお手本にされていい。
必要だからといって、喜怒哀楽のどの感情に耽って居着いてはいけない。
窮極の損得感情というやつだ。
人生にとって、最終的に損か得か、で考えるのがいい。
「憤り → 憎しみ → 絶望 → 失敗」という連鎖は元から断つのがいい。
「潜在意識は、時や場所や人を問題にしない」から、それらは思わぬ時に、思わぬ場所で、思わぬ相手に関して、起こる。
だから、この連鎖は断つべきだ。
もちろんどこから断ってもいいけれど、最初で潰しておくのが楽チンだ。
放っておけば、「憤り → 憎しみ → 絶望 → 失敗 → 憤り → 憎しみ → 絶望 → 失敗 →憤り …」というサイクルから抜けられなくなる。
とにかく、気づいた時点で断つ。
居着く前に昇華してしまう。
「私たちは、憤りを、発生した時点、つまり潜在化して潜在意識の一部を構成するようになる手前で阻止し、浄化しなければならない」(トーチェ)
実は、全ては原因と結果。自分の意識の反映で、積極的にか消極的にか、自分がそれを呼び込んでいたのだと知ることから始める。
「相手の態度はその人自身のパターン(注:相手自身の問題)と自分自身の隠された期待との結果である」(トーチェ)
「暗い否定的な見方を、明るい積極的な見方に置き換えていく」(トーチェ)のだ。
「幸せは、今得ているもの、今ある自分、今していることを好きになるところから生まれてくる」(トーチェ)のであり、まずは今から、今すぐにでも気持ちを変えていく。
自分自身に対して誠実であること、大事にすることから始めてみよう。
それができたら、相手に対しても、それを適用してみよう。