「古文研究法」小西甚一著 洛陽社
古本屋さんで、¥200で買い求めました。
懐かしい本です。
高校時代はまるでわからなかった(というか、古文をちゃんと勉強してませんでした)。
古文への配点はわずかでしたからね。つい手を抜いてしまっていました。
みなさんはいかがでしょうか?
いずれにしても、この本は今でも定評があるようです。
ここのところ古典に興味が湧いて来て、実際に読んでみて、「基本のおさらいは必要だなぁ。」と感じて、ネットで今旬のテキストを探したのです。
でも、やっぱり今でもこれがいいみたいです。
1991年の版ですが、「改訂87版」だそうです。スゴイですね。
この本の「はじめに」では、3つのことが書かれています。
1.解釈
2.テスト(入試)
3.国語(古典)の学び方
解釈とは、快刀乱麻であって、切れないナイフのようではいけない。
テスト(入試)は、大学での高い学問をするだけの基礎的な資質があるかどうかを確認するためのものであって低能児のためのテストをするものではない(おお、小西先生、過激。問題発言?)からやさしくはない。
国語(古典)の学び方は、頭を絞り、筋道を立ててする。筋道は、語彙的理解、精神的理解、歴史的理解の3つを基本とする。
そして、小西先生は、受験生は古文だけではないのだから「ひとわたり(の勉強)」でよい、ただ、確実な「ひとわたり」をしてほしいとおっしゃいます。また、「平凡な知識」で十分だが「確実」な知識にしてほしいとおっしゃいます。(意味深いですね)
「はじめに」の前の「はしがき」には、こんなことも書いてあります。
ここは、そのまま引用させていただきますね。
「これからの日本を背負って行く若い人たちが、貴重な青春を割いて読む本は大変重要なのである。」
要するに、小西先生は、学習参考書だからといって決して手を抜いて書いたのではないよ、とおっしゃるのですね。
すごいオーラがある本です。
背筋がシャンとなってしまいます。
寝っころがりながら読もうかな、と思っていましたが、飛び起きてしまいました。
秋の夜長、大学受験生に負けないように仕事しよう。
大学受験生に負けるだろうけど、古文も勉強しよう。(彼らは合格という目的がある。わたしも先人の足跡から学びたいという夢がある!…遠大な?夢だけど。)