幸い私にはモデルにしたいと思っている10歳前後年上の同業及び他士業の先輩が複数いる。
同業の先輩のうち、お一人は私が独立した頃から目を掛けてくださった方。
開業したてで細かい仕事で忙しくはしていたけれども、これはという仕事のない時期に、いくらか大きな仕事のヘルプにとお声掛けくださった。
その後今日まで10数年お付き合いさせていただいている。
その先輩からは、仕事のスキルはもちろん、業務周辺的な知識や弁護士としての生き方とか立ち位置的なことを教えられた。
「弁護士は独立してなんぼだ」と研修所を出るころまでにいろんな人から言われた。
でも、弁護士は一人で何でもできるわけではないし、研修所を出たからといって、初めから弁護士として十分なスキルやマナーが備わっていることなどはありえない。
2〜3年間、イソ弁をしたくらいでも足りない。
私は、独立してからも、折りにふれ先輩同業者から教えられ、あるいは盗み、スキルやマナーを学ぶことができて幸運であった(今も、先輩方にお目にかかると不足を思い知らされるばかりだけれども)。
「師」を持つということは大事だと思う。
持ち続けることが大事だと思う。
同業及び他士業の先輩方とはそれぞれたまにお会いしているけれど、今でも、いつも発見がある。
先輩方は懐深く、底が見えないだけでなく、進化発展を志向しているから、いつもバージョンアップしているから新しい情報を頂ける。
これから嬉しいことに、また順繰りに先輩方にお目にかかる機会に恵まれそうだ。