久しぶりに、禅の指導者でもあり、高校物理の先生でもあった立花大敬先生の本「心のごむひも」(本心庵 発行)をめくる。
開いた頁に、こんな文章があった。
目標への道行きが不安になってきたら唱える言葉。
「世界は重いか、軽いか。 軽い。」
「どれほど軽いか。 紙切れ1枚。」
「紙切れ1枚、どう折る。 思い通りに折る。喜びを折る。」(「 」内が引用)
世界を軽い、と想念してしまう。
静かに座り、目を瞑り、そうしてみる。
地球よりも重い人の命や、自然、大地の恵み、全て一切から少しだけ意識を離して、静かに目を瞑る。
それから、「思い通りに」「喜びを折る」とイメージしてみる。
そして、目を開ける。
目の前の人、こと、物の全てが、目を瞑る前よりもちょっとだけ愛おしく、輝いてくる。
また、頑張ろう、顔晴ろうという思いが湧いてくる。
重い思いが、軽くなるような気がします。