「家族法学と家庭裁判所」(梶村太市、日本加除出版株式会社)を開く。
子どもとの面接交渉に関する論考が、100頁近くある。
読み始めたところであるが、面接交渉については、実務界は消極的になってきているという印象を受ける。
「法には人間関係を管理する能力がなく、科学の力も子の利益について長期の予測をすることには限界がある」、そして、「現に監護している親に放任、濫用、遺棄等の行為がなく、子に非行などの事実がなければ」一応円満な生活を送っていると推定してよいという趣旨の記述がある。
何よりも、子どもの福祉が第一である。
小さな子どものいる離婚は、当事者に愛別離苦の血の涙を流させ続ける。
子どもを奪われた側はもちろん、引き取れた側も相応の重荷を負い続けることになるだろう。
だから、まずはとにかく、そういう事態に至らぬように。
すれ違いが溝になり、亀裂にならぬよう。
夫婦間の意思疎通は常日頃から努力して欲しいと思う。
と書いて、また我が身を省みる。