すべての人が、誠実に、ストレートに、嘘や脚色なく、物事を伝えてくれるとは限りません。
ある程度の駆け引きもあるでしょうし、感情的なしこりもあるでしょう。
自分に不利なことは隠したいのは当たり前。
突然の攻撃をされると、準備して攻撃してきた側が有利です。
意見や主張を突きつけられたりもします。
その場で反論、対抗をしようとしても、準備不足では、用意周到の相手に敵いません。
できるならば、退却して、態勢を整えてから、対処するのがよいのです。
以前にも書いたことがあるのですが、わたしの先輩、恩師である元裁判官は、「現役のころは、『急いで欲しい。』『今すぐ答えが欲しい。』という弁護士には警戒したものです。」と言われました。
何らかの事情があるのでしょうが、無闇に、相手の言うがままに合わせると、後で間違いがあっても自己責任。
そう、漫画「ジョジョの奇妙な冒険シリーズ」で、岸辺露伴先生が出てくるシリーズでは、慌てふためいてもよい状況下で、「冷静になれ」「よく観察しろ」という言葉を、登場人物が自分に言い聞かせています。
客観的状況を把握し、できれば相手の意見、主張、攻撃を十分に見極めてから、対応するのがよいに決っています。
ただ、そういう暇もないこともあるので、取り合えず防戦し、現状維持のままでよしとし、安全圏まで一時退却するのがよいです。
どんなに相手がエキサイトしていようとも、急げ急げと迫ろうと、十分に観察し、納得しなければ、応じることはありません。まずは、よく観察し、状況を把握するにしかず。
そう言えば、「ジョジョの奇妙な冒険・スティールボールラン16巻〜」では、登場人物に、『迷ったら撃つのを止めなさい』と語らせています。
心に迷いのある場合には、判断を避けられるものならば、避ける。
避けられないにしても、一部の判断にする、条件付きにする。
この日本では、自分の納得しないことを無理やりさせられるのは、法律的に言ったら、原則として、裁判所の決定がある場合だけ。
冷静に観察、検討、そして対応することがよいですね。