法治国家であるということは素晴らしいことです。
簡単に言えば、国家の在り方や、国家と国民との関係、国民相互の関係が法律によって規律されるということです。
暴力や、弁舌や、財力等、当の問題の当否以外の部分で物事が決ってしまうようではかないません。
それこそ、未開の国のお話になってしまいます。
法治国家であるということは、いくら権利があったとしても、その実現を力づくで達成することも又できないということになります。
損害を蒙ったとして請求する場合にも、自分が希望するところそのままではなく、広い意味での法律によって決められた基準に従うことになります。
弁護士もそれなりのストレスはありますが、裁く裁判所の責務とストレスの高さを思うと、弁護士でよかったかなとふと思います。
弁護士よりははるかに権威があり、守られているという面がある点では裁判所の方がよいと言えますが、法の番人には、在野のわたしたち以上のプレッシャーがあるのではないかと思うからです。