わたしは、オバマの共感型コミュニケーションに興味がありますが、対立型コミュニケーションを経ずにそこにいきなり行ってしまうのは危険だと思います。
やはり、個の確立があっての共感です。
個の確立ないところでの共感は、盲従であったり、誘導であったり、洗脳であったり、結局、全体主義、衆愚政治の素だと言われかねません。
共感し合ったつもりでいても、いつしか「こんなはずではなかった」ということではなりません。
だから、10代、20代前半の若い世代には、まずは対立型コミュニケーション、ディベートも学んで欲しいと思います。
対立型コミュニケーションやディベートの考え方やスキルは、個の確立にとても役立つからです。
香西先生のレトリックや反論技術の本などを先に読んで、他人と議論する機会はなくとも、自分の中で、二者択一や反対意見の説得を演習されることが自分の考えをまとめあげ、ひいては個を確立することに繋がるのではないかと思います。
共感型コミュニケーションが、単なる洗脳と被洗脳なのか、新しい価値創造のツールとなるのかは、個の確立度合いによります。
さて、アメリカ国民とオバマのこれからに注目しましょう。