愛知万博記念公園に行きました。
アメリカ名古屋領事館の出店があり、パンフレットをもらって来ました。
「価値について考える米国人」というページに、人生というものに対するアメリカ政府の公式見解らしきものが、オリジナルの著者ないし発言者とともに紹介されていました。
14人が挙げられていました。
ちょっと気に入ったのが、
ランギストン・ヒューズ「夢をしっかり持ち続けよ。なぜなら、もし夢がしぼんでしまえば、人生は翼を傷めて飛べない鳥のようなものだ。人生で、行きたいところはほとんど何処だって行けることがわかった。もし本当に行きたければ。」
そして、このパンフレット、『スナップショットUSA』では、「米国のイコン」と称して、アメリカを代表する32人のアメリカ人を紹介しています。
ベンジャミン・フランクリン、ワシントン、ジェファーソン、リンカーンは当たり前として、少数民族のリーダー、アインシュタイン、ヘミングウェイ、キング牧師、ケネディ、ジョン・ウェイン、マリリン・モンロー、ムハマド・アリ、プレスリー、オプラ・ウィンフリー、ヨーヨー・マ、タイガー・ウッズ、等の大スターたちが上がり、市民に人気の高かったルーズベルトとレーガンが入っています。
そして、面白いのは、先に触れた、「価値について考える米国人」には、ビル・ゲイツが入っていて、スティーブン・ジョブズが入らず、「米国のイコン」では、ジョブズが入り、ゲイツが外れていることです。
単なるバランス取りとみることもできますが、勘繰りもしてみたくなります。
「価値について考える米国人」で取り上げられているゲイツの言葉は、要するに「成功して巨万の富を得たからには、社会に還元するべきのだ」ということのようです。
体制に入り込み、政治にすりよっているような印象を受けるゲイツ。
どこか超然とし、唯我独尊的な印象も受けるジョブズ。
アメリカ政府としては、表向きは教科書的な言葉を話し、行動もできるゲイツが公の見本であり、市民に人気を博するジョブズはイコンとして外せないのでしょう。
わたしもゲイツよりも、ジョブズが好きです。
でも、それなりに公益活動をやっているゲイツもすごいと思います。
総じて、アメリカの力、エネルギーを感じました。
洗練されていない、安い作りの、アメリカらしくないパンフレットですが、その意外性もよかったです。