崖の上のポニョが評判のようです。
流行り物を追いたくないわたしは、周回遅れでついて行きます。
「もののけ姫」をDVDで観ました。
小さな子供の、「誰がいいもん?」、「あの女のひとがわるもん?」という疑問文を思い出します。
子どもは、正義の味方と悪党がはっきりしないと安心出来ないのですね。
現実には、日常生活ではっきりと善悪がつくことは稀です。
民事裁判になど関わると、一層その思いがします。
「もののけ姫」では、差別された人や弱い人たちを救いつつ、森を破壊し、動物を殺していくカリスマ的な女性が登場します。
森と動物の論理でその女性と戦う少女がいます。
そして、心優しい少年。
周辺には、巨大で賢い、神と称される動物のリーダーらがいます。
全てを抑え込もうという武士たちがいます。
先のカリスマ女性に着いたり離れたりの生臭坊主もいます。
どの人物らも、それぞれの立場で動いています。
誰が絶対に正しいとは言えません。
心優しい少年だけが冷静で、バランスよく周囲と調和して生きているので、「いいもん」とはっきりわかります。
改めて観て、非常に面白かったです。
でも、やっぱり一つだけ言いたくなることがあります。
言いたくない気持ちもありますが、現実だから仕方ないです。
少年少女たち、世間では、いいもん、わるもんは、はっきり区別がつかないことが多いから、安易に決めつけないのがよい。
多くは良くも、悪くもない普通の人だ。
でも、ごくまれに狡猾で残忍な人間もいなくはない。
宮崎アニメのような根はいい、話せばわかる人ばかりではないことにも注意しようね。
そして、悪党は天使の顔をして近づいてくることが多いからね。