先日、車に甥を乗せて運転しました。
幼い甥は、「おじさん、負けるな!抜かされないで!あ〜、また抜かされた!」と大騒ぎ。
後から来た車が先に行くのを「負け」と思っているようです。
では、それを「負け」としよう。
「いいんだよ。すべてに勝つ必要なんかないんだよ。」
「え?」
「すべて勝とうと思うと疲れちゃうし、辛くなっちゃうよ。」
「うん…。」
「本当に勝ちたい勝負にだけ勝てばいいんだよ。余計な力は使わないで、勝ちたい勝負にだけ使った方がいいと思うよ。」
「ふーん。」
あれも、これもはできません。
あれも、これもで競っていたら、世の中敵ばかりになってしまいます。
闘うのならば、ここぞというときだけ。
そして、勝てる闘い方をする。
最終的に勝てればそれでいい。
できるならば、人とは闘わないで自分の限界との闘いにするのがいい。
彼に初めておもちゃを買ってあげた時の約束。
1、世の中の役に立つ人になろう。
2、立派な人になろう。
子どもにはこれだけの約束でいいと思います。
自分も同じ約束を自分とする、それを更新しつづけること。
全てに勝つ必要は無い。
人との競争は刺激として必要かも知れないが、それが自己目的となってはいけないね。
世の中の役に立つ人になることを目指そうよ。
まだ、難しいことのわからない甥には言葉で言っても無理ですが、小さな子とはそう心で念じつつ接しています。