都合300キロ近くのロングドライブが終わりました。
紀州路は美しかったです。
裁判所も清潔な感じで、事務官、書記官の方々も親切でした。
玄関先のベンチで待ち時間を過ごしていると、弁護士以外の事件関係者のほとんどからは「こんにちは。失礼します。」と挨拶をされたり、弁当業者の納品の受け取りに署名を求められたり、のどかな感じがしました。
(のどかでも事件はあるのですね)
帰路は、往路でも通り過ぎた、紀伊長島町の
片上池に5分ほど立ち寄りました。
この池は、海水の池で、魚影が濃い好釣り場です。
わたしが小学4年生、5年生の頃、家族旅行でやってきた思い出の場所です。
記憶とはずいぶん変わっていましたが、近所の方に37年前の様子を伺うと、わたしが釣りをした場所が特定できました。釣った魚も釣ったときの様子もどんどん思い出しました。
釣りに飽きて、クマゼミ取りをした場所もわかりました。
かつて実際に白蛇を見た場所の側に祠が祀ってあったように記憶していましたが、ちゃんと祠がありました。(祠が2つあるので、どちらにもお参りしました)
水も昔の記憶どおりにきれいでうれしかったです。
今日は鴨がたくさんいたのですが、昔はいなかったように思います。
(昔なら、みんなで取って食べちゃってたでしょうね)
まだ元気で若かった父と母、仲の良かった弟の幼い姿まで心に甦りました。
ぜいたくできなかった時代、鈍行電車でやってきました。
普段は徹底して質素倹約な両親で、わたしが幼いころからずっと厳しかったです。
だから長いことよその家の子供たちがうらやましかったです。
でも、ここに来たふた夏は特別でした。
ずっと、あの日々の思い出は忘れません。
弟と一所懸命に遊ぶことだけを考えて走り回っていたあの日々。
父母にも本当に感謝しています。