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愛知県名古屋市中区丸の内 弁護士加藤英男の日々是精進日記(ツィッター:@BengoshiKH)
by bengoshi_358
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話してもわからない。
「話せばわかる。」とは、5.15事件で撃たれた、犬養首相の言葉だそうです。

養老孟司先生の、「バカの壁」で、「話してもわからない。」、「話せば、話すほどわからない。」というお話には納得させられます。

いたるところに、「バカの壁」はあります。


「バカの壁」。
弁護士として、紛争当事者の近くにいると、切実に感じるときもあります。

紛争当事者になると、どうしても尋常ではいられない。
こちら側のロジックで、あちら側を批判します。

紛争勃発の当初から、しばらくは感情的でラディカルな応酬が続くことがあります。
通常は、それが落ち着いてきます。

いくらか冷静になり、コスト意識が芽生えてきます。費用対効果、無形のストレス等の損害。
ある程度、言い尽くした時点で、「ガス抜き」ができて、和解の機運が生まれます。
フェアに、ルールと節度を守って、攻撃防御を尽くし、やるところまでやったら、そうした「雪解けムード」が一瞬生まれることがあります。
裁判官や、弁護士は、そういう一瞬を見逃さないように、できるだけすべての関係者にとって、将来プラスになるような和解ができるよう、調整を始めます。


ところが、応援団のような関係者(間接的な立場でありながら、当事者に近い利害関係がある、あるいはあると感じている人々)がいると、なかなかそうは行きません。
興奮や目先の損得勘定が、関係者により常に刺激され、甦り続けます。

親切で、行きがかり上、とかいいながら、当事者以外の方が出てくる事件は、筋のよい事件ではありません。
そういう、バイプレーヤーが出現したら、弁護士以外は絶対に介入できない裁判所で、ルールに則って攻撃防御ができ、話し合いができるようにするしかありません。

もっとも、バイプレーヤーであっても、冷静で、常識的で、紛争当事者の興奮を鎮め、収めていってくれるような場合には、それはそれで助かります。


紛争当事者間で、いかに早く「バカの壁」をみつけて、それを壊すか。
壊さなくても、それを乗り越えて、折り合いを付けられるか。
その努力が無駄であることが自明な場合には、見切りをつけて、判決、強制執行という流れになっていきます。

はじめから全く話しにならない場合もあるにはあるのですが、それぞれに事情のある事件では、はじめから一刀両断としないのが、双方のためではないかと思います。
そのためにも、事案を読む。よく、資料を検討し、それぞれの立場や、主張を吟味する。事案を読み切り、法制度の原理原則、趣旨からして、その両当事者にとって最善の解決へ導く。
こういう作業は、法学部を出て、司法試験を経験し、研修所で法曹三者のトレーニングを受け、イソ弁や判事補等の経験を経て、やっと身に付くかどうかという、ある部分で、職人の世界であるように思います。
わたしもまだまだこれからではあります。

自信過剰の紋切り型ではなく、いつも悩みつつ、資料を検討しつつ、ご相談者にとって、長い目で見て、最善の解決となるような事務処理を目指して行きたいものです。
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by bengoshi_358 | 2006-12-26 17:00 | 日々雑感
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