いくつかの緊急案件のために、一時中断せざるを得なかった事件の準備をしています。
必死の思いで書き上げられた、ご本人の経過報告書を見ながら、事実を拾って、法的主張に組上げて行きます。
涙をいっぱい溜めて自身の甘さを反省されつつも、やはり大きな損害を押しつけた相手方には、その行いが法的には許されないのだ、ということを理解させたい、最終的な勝ち、負けではない、評価がどのくらいになるのかは問題ではない、と言われたご本人の姿を思い浮かべながら、キーを叩きます。
これが、わたしの仕事。
必死の思いを託されて、それを裁判所と相手方に届ける。
独立以来、ニュースになるような大きな事件を扱うことはないけれど、たとえ小さくとも、真面目に一所懸命に生きている、普通の人たちの必死の声を、はっきりと伝えきる。
わたし自身が必死に、懸命に生きているか、試されるようにも思えます。
どうか、ご本人の思いが届きますように。