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愛知県名古屋市中区丸の内 弁護士加藤英男の日々是精進日記(ツィッター:@BengoshiKH)
by bengoshi_358
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正義の断片は星の数だけ。
テレビでも、ちまたでも、「あれが正しい。」「これは間違っている。」という言葉が聞かれます。

どこまで正しいのか、間違っているのか。
なぜそう言えるのか。
どういう情報をもとに、どういう理屈でそう言えるのか。

自信満々で口角泡を飛ばし興奮して言い放たれる評論家の姿を今朝テレビで観て感じま
した。

「正しい」と信じたいだけなのではないのか、と思ってしまいます。

良い悪いの問題ではありません。
その方のご意見が正しくないと言っているのではありません。

なぜ「正しい」と考えられたのか、その根拠、それを支持する資料等がわからなければ、やはり疑問符がついてしまいます。

論者が感じの良い人であっても、人間性に優れていたとしても、やはり何かを白黒判断つける場合には、根拠をしっかり確認することが前提になければなりません。


訴訟ではなおさらこのことははっきりしています。
言い分が食い違っているから裁判になっているのですから、相手に対して、嘘つきだと指差しても仕方がありません。
どこがどう嘘なのか、どう事実と違っているのか、きちんと証明していかなければ、表面上正しく見える人の主張でも採用してはいただけません。


「他人を許せないサル」(正高信男著、講談社)を読み始めて、日本文化についての部分を読み、今朝のテレビでの評論家の不公平な断定を観て、どうも日本人はその人の意見自体の確からしさよりもその人自身を信じてしまいやすい傾向にあるという気がします。

しかし、人は変わります。
意見も変わります。
何かの判断をする必要がある場合、その人の人間性とは切り離して、事実に基づいて論理的に考えてみることが必要ですね。
また、テレビで評論家としてプロとして登場される以上は、印象のレベルで物をおっしゃっているのか、断定的意見として物をおっしゃっているのか区別していただきたいし、意見として物をおっしゃる場合には簡単でもよいからなぜそう考えるかをお示しいただきたいと思います。

大きな問題についての判断は、情緒的な好き嫌いであってはならないと思います。
だいたいが好き嫌いがはっきりあるということ自体、人間としては未成熟なのではないかということをどなたかの本で読んだことがあります。
たしか、中村天風師は、「怒る奴は豚やろうだ。」とか「豚以下のゲスやろうだ。」とかおっしゃっていたように思います。

いろんな見方があります。
正義の断片は人の数だけ、星の数だけあります。
真理や真実は1つだけ、太陽もひとつだけ。
太陽は1つでもその光を受けて輝く星は膨大にあります。
真理や真実の光が反射する正義の断片も膨大にあります。
人間の見ている真理や真実、正義は客観的には1つでも、人間というフィルターを経る以上、ゆがみもあれば、1つのものの一部分だけということもあるわけです。
そういった限界を常に知っていたいし、自分だけが、自分の側だけが絶対的に正しいという傲慢さからは距離を置いていたいですね。

*「他人を許せないサル」(正高信男先生)、「バカの壁」・「超バカの壁」(養老孟司先生)、「成功の実現」(中村天風師)などの本が参考になります。
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by bengoshi_358 | 2006-10-31 13:55 | 日々雑感
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