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愛知県名古屋市中区丸の内 弁護士加藤英男の日々是精進日記(ツィッター:@BengoshiKH)
by bengoshi_358
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なぜ弱腰な弁護士が多いのか?

中小企業、個人事業主からの相談の中で、たまに「弁護士は弱過ぎ。もっと強気にやってもらわんと。○○○士の▲▲先生は、やり手だよ。がーっと強く言って、話まとめてくれたよ。」と言われることがある。

行政相手の、特に裁量の幅が大きな許認可に関わることならば、押しの強さによって、結果が出るまでの時間の長短に多少差が出ることもあるのかも知れない。

されど、我々の関わる法律事務は、最も力技が効かない分野。


法の下の平等を徹底せんとする、法原理機関である裁判所の、職務上は常に理性的で、圧力に決して屈しない裁判官を説得する作業を行う仕事。


これは、限りなくクールに行かねばならない。


弱者救済の熱情をさり気なく示すこともあるが、それは、あくまでもトッピングでしかない。

昔は、裁判官にも余裕があって、スキルの不足を熱情でカバーするタイプの弁護士も十分通用した。


私が駆け出しで、スキルが乏しかった頃、急遽受任した仮処分の事件で、書面や証拠がアバウトであったが、必死の熱意を示すことで、裁判官が、「わかりました。では、今すぐ検討しましょう! 先生、時間、大丈夫ですか?」と、午後5時から8時過ぎまで対応してくれたことがあった。

昨今の裁判官は、昔よりも一層多忙で、事件処理に追われている感じ満載だ。


多くの裁判官は、親切に個別対応などしてはくれず、法律に則った緻密でロジカルな説得作業を時間をかけて丁寧に行なえなければ、余程幸運に恵まれない限り、目的地には到達できない。

(事件当事者が考えているほど、物事は、そう簡単には、客観的な第三者である裁判所に理解されない。丁寧に、きちんと、順序立てて説明していく作業が不可欠)


それに、そもそも、いろいろと強引にやる行き方は、ほぼどんな分野でも通用しなくなってきているのではないだろうか。


かろうじて強引な手法が通用している分野があるとしても(多くの場合は錯覚であり、実際は▲▲先生の巧妙な演出ではないか)、いつかすべてが表に暴き出され、かえって痛い目をみることになるのではないか。

日本は、文化国家であり、法治国家が完成しつつある国家であり、国民からの、国家に対する、公平、公正要求が強い。
その公平、公正要求は、対行政のみならず、私人間において強く働いている。

そして、弁護士法の定めがあり、我々は、その定めに従って活動している(つもりである)。


弁護士法
第1条 弁護士は、基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とする。
弁護士は、前項の使命に基き、誠実にその職務を行い、社会秩序の維持及び法律制度の改善に努力しなければならない。


第2条 弁護士は、常に、深い教養の保持と高い品性の陶やに努め、法令及び法律事務に精通しなければならない。

つまるところ、我々弁護士は、弱腰なのではなく、

公平、公正、社会正義実現に直接関与する仕事をしており、

強面になって、強引に力技で相手を丸め込むようなことは、

原理上も実際上も、 できないのである。


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by bengoshi_358 | 2016-10-10 16:56 | 日々雑感
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