先週末、近所のスーパーの朝市に出かけました。
そこの駐車場は、あまり広くないので車を駐めるのに少しストレスがあります。わたしの愛車は車高・車幅がややある国産オフロード車ですしね。
それに、こういう駐車場では、指定方向を無視して逆走して我れ先に入り口に近い場所を取ろうという人たちが少なくありません。我先に、他人の迷惑、危険を顧みない人々。悲しい事ですが。
駐車場の作りも影響しますね。わたしの住む町の隣町にあるイトーヨーカ堂の屋外駐車場では、車両の進行斜線両側に個々の駐車場があるだけですので逆走はあり得ません。
しかし、そのイトーヨーカ堂の屋内駐車場、それとわが町のジャスコの屋内駐車場では、やはり逆走車両がたまにいて、危険な思いをしますね。
アメリカ、カリフォルニア州では、公共施設、一般公衆の出入りする施設の駐車場内の交通規制違反も交通違反となって切符を切られると聞いたことがあります。
民度は、こういう規制をしていかないと上がらないのかも知れませんね。
ところで、一方通行なのに無視して逆走してでも入り口に近い位置に駐めようという人は、こういうささかな得をする分損も多いんだと思います。
こんなささいな事に血眼になって先を争う、つまり始終目先の損得気にしてるわけですね。だから、逆に言うと、ささいなことで損をしたと感じる感受性の人。きっと「損した!」「くそ!」と口惜しい思いをすることも多いんだろうなぁ、と思わざるを得ませんね。
「マイナーなことに焦点を当てる人はマイナーなことで成功する。しかし、エネルギーも、時間も、能力も有限であるから、メジャーなことでは成功できない。」というようなことをジェームス・スキナーさんが言っていましたね。至極名言。
元は自分、すべて自分に帰ってくるんですね。
いずれにしても、わたしはスーパーの駐車場に駐車するときは、常に逆走車両を念頭に置きながら、注意深く車を進めます。
自分の身は自分で守るしかない。
ところが!!
わたしが週末出かけた朝市をやっていたスーパーでは警備員さんがいて、その動きがいい!イトーヨーカ堂やジャスコでは見た事がない!
きびきびしてて威厳があって、でも親切で、笑顔もいいんです。
まるでかつて評判になったアメリカのおまわりさんの交通整理みたい。(昔、パクリCMもありましたよね)
もう少し派手にやれば、それ自体一見の価値ある立派なパフォーマンス。
運転者に目で合図し、人差し指を指し、もう一方の手で「おいで、おいで。」、反対車両にも、ニッコリ笑って人差し指で合図して、ぺこんと頭を下げて、反対の手で「ストップ!」。
かっこいいなぁ!
わたしも昔警備員をしていました。
きつい仕事です。
評価してくれる人は多くなかったです。
わたしはぶーたれこいて働いていました。
そんなわたしでしたが、あるとき誇りをもって仕事し、与えられた仕事を期待以上に完成させてやろうという姿勢の上司に出会い、恥ずかしくなりました。
朝市で出会った警備員さんは、あのときの上司を思い出させてくれました。
彼のおかげで、全てのお客が安心、安全に、公平に駐車できているのです。
安心、安全、公平に、です。
高級車もオフ車も軽もピカピカの車もオンボロ車も、ヤンキー車も、みな平等に、です。
素晴らしい!
とてもうれしかった。感動しました。
朝市の野菜や果物も安かった!
帰る時に、思わずその警備員さんに声をかけました。
「ありがとうございます。安心して駐車できました。かっこよかったです、見とれてしまいました。」
警備員さんは、ニッコリ笑って、顔の前で白い手袋をして指先までしっかり伸ばした右手を左右に振ってくれました。
ありがとう、警備員さん。
これからもどうぞよろしくお願いします。
*ちなみに、このスーパーとは、中部地区では有名な「ヤマナカ」です。