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愛知県名古屋市中区丸の内 弁護士加藤英男の日々是精進日記(ツィッター:@BengoshiKH)
by bengoshi_358
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結論の妥当性と手続の簡略さ
私は、刑法では前田雅英先生の学説で答案を書き、口述試験も乗り切った。

前田先生の基本書は繰り返し何度も読んだ。
前田先生の講義は、辰巳法律研究所のカセット講座で聴いただけだったが、前田先生のお言葉の中で、一番印象に残り、今も私に影響を与えているものがある。

それは、要約すると、「結論の妥当性が一番大事。そして、結論が妥当であるならば、手順は簡単な方がいい。妥当な結論が導けるならば、理論構成は簡素で明瞭なものがいい。」というもの。


これは、私が仕事をする上でもずっと意識し続けていること。

結論の妥当性。

勝つべきものが勝つ。
とにかくできるる限り、被害を回復する。
落ち度は落ち度として認めつつ、落ち度に相応する出捐以上の理由のない出捐を回避する。


そして、妥当な結論に落ち着くことができるのであれば、手順は簡単な方がいい。
いたずらに手続を複雑にし、事件を細切れにして、沢山の裁判や調停を起こすことは良くない。
クライアントの負担を重くし、手続費用や弁護士費用ばかり嵩んでしまうことは避けたい。


クライアントの感情の部分にも配慮しながらも、結果的にクライアントに利益が少しでも大きくなるよう、クライアントが前に進んで行かれるよう、寄り添って走り、元気を注入するコーチのように接して行く。
いたずらにあれも、これもと申立をしない。
そうやって、事件をスムーズに解決していくことで、次の事件の依頼や新しいクライアントの紹介に繋がっていくように思う。

手数料仕事と考えたら、事件の数はできるだけ細かくして増やしていくのがいいのだろうけれど、手数料仕事ではなく、本当の意味で事件を、紛争を治めるお手伝いをすることこそが我々の仕事。

結果の妥当性と手続の簡素さ。
クライアントの物心の負担を軽くし、できるだけ早期に解決、終結に至らしめるお手伝いをする。


今日も、着地点に至った事件もあり、先がはっきり見えた事件もある。
手が離れて行くことには、寂しさもないではないけれど、安心したクライアントの顔を見るのは嬉しいものだ。
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by bengoshi_358 | 2012-08-31 17:20 | 日々雑感
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