斎藤一人・「仕事はおもしろい」
第2章は、「義理と人情の成功法則」。
一人さんの1作目、「変な人が書いた成功法則」のようなイメージ。
現在のような厳しい時代には、「法則」どおりにやらないとうまくいかないのだそうだ。
その「法則」について語ることを本筋に、例によって小さな脱線をしながら(脱線も関連性のある脱線であり、それ自体に学ぶべき点がある)、一気に読ませてくれる(語りおろしの文章起しのようだ)。
「法則」その1は、
結局のところ、世間の期待に応えるということ、世間の期待以上のことをするということ、かなと感じた。
「人生は自分が決めてるようだけど、人が決めてるんだよ。」
「あなたを選ぶかどうかはお客さんが決めている。」
自分が、どう見えているのか、思われているのか、きちんと考えて行動したほうがいいということ。
それと、「法則」その2は、
好きなことを仕事にする、仕事を好きになる、好きになれるように工夫して楽しくやる、ということ。
「はなゑちゃんは、美容が好き。だから、人の10倍仕事してもくたびれない。好きなものは他人の10倍努力しても疲れない。」
ビジネスマンはすべからく心したい。
「偶然で当たっちゃったものは、偶然失敗する。法則をしっかり知っていれば、失敗はないんだよ。」
「厳しい時代は、法則通りにやらないと、うまくいかない。」
そして、「法則」その3、
脱線かも知れないけれど、こだわるところにこだわり、こだわるねきではないところにはこだわらない、とうことか。
こだわるべきではないこと。
自意識と宗教を挙げている。
「世間の目ばかり気にするなという人は、世間に負けている。みんな世間の見る目を甘く見ている。世間の見る目をばかにする奴は成功できない。」
「神を出されたり、宗教を出されたりすると、凄い問題のような気がするが、宗教なんか何でもいい。何千年と続いているのだから、いいこと言っているのだろう。どうせ全部いい宗教なんだから、いい女がいたら改宗すればいい。こだわること自体が宗教に負けている。」(信仰は自然的なものだけれど、宗教は人為的なものということか)
こだわるべきこと。
義理と人情を挙げている。
「筋の通ったことをする。世話になった人に対して、自分がどういうお礼をするかっていう気持ち。そのことがなくて成功しようなんてとんでもないよ。うまいから食べるんじゃなくて、以前世話になったところだから食べに行く。」
「意気に感じて生きているやつは、周りに意気に感じて生きているやつが集まってくるんだよ。人の世話になることは恥ずかしくない。世話になったことを忘れるのは恥ずかしいんだよ。」
胸に手を当てて、色んな恩人のことを想う。
恥ずべき存在に成り下がってはいないか、常に反省をしようと思った。