今朝、弁護士会野球部のMLに流したメールを転載させていただきます。
愛知県弁護士会野球部は、今年も強いです。
今度、日弁連野球大会の決勝全国大会に進出しました。
みなさま、応援をよろしくお願い致します。(わたしは残念ながら今年も参加しておりませんが)
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球は止まって見えますか?
「決断力」(羽生善治著、角川ワンテーマ21)を読んでいます。
暇なときは1日1冊ペースでビジネス書を読めましたが、ペースが落ちました。
さて、羽生さんは「勝負における集中力」についても書かれています。
集中力が高まったとき、どんなことが起きるか?
往年の川上哲治氏の「球が止まって見える」、GI武豊氏の「コーナーが空いていて光って見えた」など。
大切なのは、決まりきった局面で長考するよりも、「ここぞという場面での集中力」だそうです。
では、「ここぞという場面での集中力」を発揮するにはどうしたらよいか?
それは、「面白いと感じているかどうか」だそうです。楽しい局面では集中力が働きやすい。一方的に攻められていて苦しい局面では、「楽しくなくなるからあれこれ考えて集中力が低下する」ようです。
「楽しいことを考える」とよいのでしょうね。「勝ったときのイメージを思い描くこと」などよいのでしょう。リアルに、自分はどこにいてどんなポーズでいてどんな感情に浸っているかを思い描く。
羽生さんは、「過去の成功体験を思い返すこと」を「集中力のノウハウ」として紹介されています。具体的には、子どもの頃の「趣味や遊びに夢中になっていた時間の情景と感覚をリアルに思い出すこと」だそうです。
それと、メリハリをつけることの重要性もいわれます。
「ぼーっとした空白の時間をもつ」ことが大事だそうです。
野球では、攻撃と守備が切り替わりますから、メリハリがつけやすいですね。
攻撃時に全てを忘れて、ぼーっとする時間を1分でももたれるとよいのではないでしょうか。
1 勝ったときのイメージを思い描く 〜リアルに感情をこめて細部にわたって。
2 過去の成功体験や子どもの頃の趣味や遊びに夢中になっていた時間の情景と感覚を思い出す 〜リアルに感情をこめて細部にわたって。
3 攻撃時の手待ち時間にぼーっとしてみる
また、羽生さんは、ミスについても書かれています。
将棋でも勝ったケースのほとんどは相手のミスによるといいます。
「勝ちに不思議な勝ちあり」ですね。
野球でも、特に草野球ではミスがつきものです。
羽生さんは、相手がミスをして次に自分がミスをした場合、それらは打ち消し合って帳消しになるのではなく、「後のミスの方が重大な結果をもたらす」と言われます。
「相手のミスを足した分も加わって罪が重くなる」のだそうです。
ですから、「相手がミスをしたときこそ気を緩めず注意する」ことが大切です。
次に来るであろう、自分の守備機会や打撃機会に備えて、敵のミスのイメージを頭に残さないようにし、むしろ「自分の成功イメージを思い描くこと」によって、打ち消し、頭から追い出しておくのが良いのではないでしょうか。
今朝は、羽生さんの本を読んで、本戦に臨まれる野球部のみなさんのことを思い出しました。
元気にのびのびと、楽しく、そして存分にあばれてきてくださいね。
では。