「終章 夢の実現は新たな夢の始まり」 夢を実現する技術・藤沢晃治著
著者は、目標を一つずつクリアして行くうちに現在に至ったという。
「テクテクと一歩一歩山道を登っていただけなのに、気がついてみると、だいぶ高いところまで来たなぁというのが正直な感想」らしい。
英検1級、通訳ガイド、英語勉強法の出版、分かりやすく表現する方法の出版、分かりやすい…のシリーズ化、そして認知心理学。
山頂に辿り着くと視界が開ける。
自分の可能性も開ける、認識できる。
隣の山、さらに高い山も見えて来る。
どんな小さな山でもいいから、登ってみることだ。
そして、それから考えてみよう。
昔読んだ本に、頂上体験をする、頂上で次のステップの選択をすることが勧められていた。
達成感、高揚感、自己重要感、自信といった心理的側面とどんな小さな事柄でも達成までのみちのりで得た知識、技術、経験値をもって行う新たな決断、ステップは成功する確率が高まるのだそうだ。
とにかく一つ成功しろ。
そう呼びかけている本も読んだことがある。
小さな成功体験が、正の建設的なスパイラルとなっていく。
チャレンジしよう。
小さな成功でも自分を褒めてあげよう。
著者は、不安があっていいという。
不安だから慎重に準備ができる。
自身過剰はドジミスを生みやすい。
そして、著者は実は怠け者だそうだ。
怠け者だから楽をしたくて、そのためには「武器が必要」と考えた。
それで資格試験に挑戦した。
成功に学歴や資格はいらないのだけれど、私も、本来の実力にトッピングするものとして、学歴や資格はないよりはあったほうがいいと思う。
余計な説明を省く効果がある。
無駄な争いをする必要がなくなり、本来の実力、中味で勝負がしやすい。
既に、一応の証明を終えているからだ。
若い時は、何で勉強するんだろう、上の学校に行かなあかんのだろうか、と悩むことがある。
私が見聞した学歴のない成功者の真実を書こう。
学歴のない成功者の多くは、自分の子供たちの教育には熱心だった。
中には自分は中学出だけど、お子さんがみなお医者さんになられたという人がいた。ほかに自分は高卒だけれども、お子さんを旧帝大系の大学、大学院に行かせたという人もいた。アルバイト中には、土方仕事をしながら2人のお子さんを東京の有名私大に行かせた人にも会った。
みな自分よりも高学歴に、少なくともみな大学には行かせていた。
私はそれが現実だと思った。
誰でも身内には苦労の節約をして欲しい。
それは当然のこと。
著者流に「武器」というなら、身に付けれる「武器」は身につけておいた方がいい。
学歴や資格は、前口上や予備試験なしに、ドアを開けてもらえる力を持つ。本来の勝負に力を注げるようにしてくれる。
だから、著者は資格試験合格を「武器」と呼び、その「武器」のお陰で「武器」のなかった時代の何倍も知識経験を高め、出版や講演をし、印税収入を得て、さらに次の夢を追い掛けられるようになった。
実は私も、まだまだこれからだと思っている。
これからの時代、弁護士の資格があるだけでは足りない。
新人弁護士の就職難、退会廃業。
もはや、それがあるだけでは食べていけない資格になった。
武器は武器だけど、使い方をよく知らないと役に立たない武器になった。
それが現実だ。
まずは自分。
何かアクションを起こす前に、何かを物申す前に、少しばかり新たな「武器」を得ようと思っている。
仕事とは無関係に見える分野も含め、ピンときたものを貪欲に学び吸収して行こうと思う。
既に、2月には神田昌典先生の特別講座「全脳思考EXセミナー」を受講した。これから文化センターに通い、情報収集をして、自分の感性にひっかかるものを学んで行く。
仕事でも手薄だった分野を学び直す。
チャレンジを勧める自分自身があぐらをかいてはいられない。
『◯に、俺はなる!』