「自分にテコ入れする」(1-60)
「凍てつくような冬の朝に、毛布にくるまって寝ている代わりに、運動するためにベッドから飛び起きるためには、何が必要なのだろう?」
この他、ジム・ドノヴァンは、いくつか例を挙げている。
自分の夢を、目標を達成するために、それが必要だとわかっていても、人は忘れてしまいやすい。
少しばかりの困難を感じてしまうと、それを止める言い訳を考え始めてしまう。
社会人になればわかることだが、言い訳をする人に仕事を任せようとは思わない。とても、仕事の目的を達成できないし、雇っておくのは経費の無駄遣いだと思われても仕方ない。
『(志を)持たない人は、持っている(ささやかな)ものまで取り上げられる』(新約聖書)
私たちが何かを達成したいと思う時に、通らねばならない関門がいくもある。
軽々と越えられるものもあるが、自身を訓練しながら取り組み、時間をかけなければ達成できないことの方が多い。
口から言い訳が出そうになったら、「ストップ!ストップ!」と口から先に出す。
それから、「海賊王に、俺はなる!」と言うモンキー・D・ルフィの顔を思い出そう。
映像のルフィの顔を、自分の顔に変えてみよう。
そして、「○に、俺はなる!」とつぶやこう。
できたら、最終ゴールを達成できたらどんなに嬉しいか、どんなにわくわくするかまぶたの裏のスクリーンに映像として映し出し、感情を込めて再現しよう。空気の匂い、風、音、感触、五感の全てを使って感じてみよう。
さて、冬の朝に起きることだけに特化したアイデアをお教えしよう。
それは、まずもって、エアコンのタイマーを起きたい時刻の30分前にセットしておくことだ。できれば、普段の設定温度より高めに。
それから目覚ましは2つ以上。
布団、毛布の中で、先ほどの暗示、イメージングをやりながら、手の平を開いたり、握ったりを繰り返す。パッ、グー、パッ。
それをしながら起きる。これは、吉田たかよしさんの本に書いてあった。手を開いたり閉じたりしている間、脳は覚醒状態になるから、それをうありながら立ち上がってしまうと起きられるという。
早起き以外のことは、大体、暗示とイメージングでいけるだろう。
そして、大事なことは、小目標を達成したら、小さなご褒美を自分に与えることだ。
お菓子、ジュース、果物。
文具。ささやかなご褒美を。
もっとも、日々習慣的に行う、早起きなどの活動に対しては、「よくやった!」と言葉にして自分を褒めてやる。動作にして自分で自分の肩をたたいて、「よく頑張ったな!すごいぞ!」と褒めてやる。どんなささいな成功にでもこれをやる。これは、ジェームズ・スキナーさん、神田昌典さんの本や講演CDから教わった。
千里の道も一歩から。
今日の小さな一歩を大切に。