今日の朝日新聞、朝刊・尾張知多版に、津島市神守地区の市民団体が出版した「神守の昔話」が取り上げられていた。
神守の地名が、菅原道真公に因むとあり、さらに私の大好きな和歌が紹介されていて驚いた。
「心だにまことの道にかないなば祈らずとても神や守らん」
道真公のご息女が津島に流されて来られたという。
そして、道真公のこの和歌を人々に伝えたらしい。
多分だが、憐れみを注ぐ村人に、きっと気丈に、父上の和歌を口にし、村人に教えられたのだろう。
「神や守らん」
そして、その地は神守と呼ばれるようになったという。
ただ果たして村人には、和歌の真意まで伝えられたのか?
父上が神となり、全ての誠実であろうと真摯に生きる人々の守りとなるのだ。
国のため、帝のために誠実に勤めながらも、讒言により失脚させられた道真公が、自分のような者が二度と出ぬよう、自ら怨霊の神となり、全ての誠実な者達の守り神とならんという誓いと覚悟の歌。(立花大敬師・延命十句観音経~楽々いのち)
父上とは離ればなれになっても、父上の御霊は、常に私と共にあるのだ。
私だけではない、全ての心が真っ直ぐな者達とともにあり、必ずや神、神々をも動かしお守り下さるのだ、とご息女は考えられたのではないか。
まだ道真公が天神と祀られていない時期であったろうから、多分真意はまだ伝わえられなかったかも知れない。
かの本を読むのが楽しみだ。
報われない思いを抱えた人は、道真公を思うべし。
そして、道真公に触れるべし。
天神さんに誓いを立てるべし。
負けない心で立ち向かうべし。