以前、私がイソ弁をしていた事務所に来た修習生が、スーツのことを「ビジネスマンの戦闘服」と呼んでいたのを思い出しました。
ツィッターでよく絡んで下さる、埼玉県のとある社長さんから「スーツが戦闘服なら、鞄は何でしょうか?」と尋ねられました。
私は、「多分、武器を格納する武器庫でしょうね」と答えました。
実は、ここのところ鞄を探しておりました。
私の周りには、20万円超もする別誂えのダレスや、一目で高価とわかるブランド革鞄を持っている先輩方もいます。
そこで、私は、どうせなら円高を利用してできるだけ安価に、ゴージャスな革鞄を購入してやろうと、アメリカのアマゾンや、ヨーロッパのウエブを探していました。
弁護士用の革鞄、安価なものでも大層格好よく、丈夫そうに見えました。
高価なものは、それなりに良いのだろうなと思いながら眺めていました。
気がついたことは、革鞄は、海外は本当に値打ちで良いものが買えそうだということ。
それに、海外のナイロン鞄はTumi以外には非常に安価で丈夫そうな良い品があるということ。
問題としては、多くの業者が日本を含めた外国、非ヨーロッパ圏には郵送しないということ。
それでも、かなり渋くて格好いい値打ちな革鞄と、安価で丈夫そうで格好もいいナイロン鞄が日本に郵送可能ということで、購入しようか迷っておりました。
そんな中で、敬愛する先輩の1人が、エースジーンという日本製のナイロン鞄、2万円位のものを一押しして下さいました。
「僕はね、この鞄に出会ってから、それまで使っていたブランド鞄や、見栄えのいい革鞄は持たなくなりましたね。この鞄は軽いし、使い勝手がいいから、常にスペアを持ってるんですよ。」
その方は、多くの企業の顧問先を持つ売れっ子弁護士の1人。
ゴージャスが似合うタイプの品の良い同業の先輩です。
これはよいきっかけになりました。
そんな方でも、機能性を重視してナイロン鞄を使っている、しかも日本製を。
見栄えではなく、中身で勝負していくのが自分のスタイルではなかったか。
猛省して、エースジーンを探しに出かけました。
東急ハンズで、とにかく手に取ってみてみようと思ったのですが、そこで出会ってしまったのが、これ。
マンハッタントランスファー、、ではなく「マンハッタンパッセージ」という会社の「陰山英男モデル」です。
よく考えられた作り、ナイロンの割には高価(3万円)だけれども、こういう鞄は迷っているうちになくなってしまうのではないかという考えが頭をよぎりました。
かつて、気に入っていた山根一眞・情報鞄も、傷だらけでお暇を出すころには見なくなりました。
(私は、山根一眞・情報鞄のファンでした。→ミーハーか?!)
エースジーンもいいけれど、息は長い。
しかし、企画物の「陰山英男モデル」の息は短いのではないか。
それで、検討に入りました。
2日考えました。
・ナイロン鞄の安っぽさ←→軽さ
・海外物に比較して割高←→海外物にない多機能さ
そして、これからまだまだ欲しいものが出て来たことから(松岡正剛著「千夜千冊」約10万円!)、海外物でも3万円以上、場合によったら10万円位になってしまう革鞄は諦めておくのが良いのではないかということで、「陰山英男モデル」を購入。
さすがによく考えられていて、様々な物がうまく収納できます。
1日持ち歩いて、満足です。
(1つ欠点は、ファスナーを開けた時に自然に開いたままにするためなのか、ファスナーを閉じて床に置いた時、直立でなく、やや前に傾いていることです。私は、直立しているのが美しいと思いますので欠点としましたが、気にならない人には何の問題も無い良い鞄だと思います)
(山根一眞・情報鞄と比較すると、「隠しスペース」が無いことも少しだけ不満かも)
ビジネスマンの武器庫に相応しい鞄だろうなと思います。