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愛知県名古屋市中区丸の内 弁護士加藤英男の日々是精進日記(ツィッター:@BengoshiKH)
by bengoshi_358
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「全ての人が利用可能な弁護士保険を」というお話
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"The Pre-paid Legal Story"~Harland C.Stonecipher が届きました。

交通事故に遭い、責任はない全くの被害者でありながら、巨額の弁護士費用に経済的破綻に追い込まれて、一念発起、月額15ドルを積立てることにより、最高の弁護を、誰にでも受けられるようにするシステムを作った人の物語。


日本の交通事故弁護士特約みたいなものの元を作った人なわけですね。

2000年刊行のハードカバー。



アメリカの弁護士費用は高いですからね。

彼の地では、勝ちに行くためには、評判のいい、高い報酬を請求して来る弁護士に依頼せざるを得ません。

裁判所が、公権的、かつ後見的に、真実探求のためにある程度積極的に審理を主導していくなどということはなく、自己責任で攻撃防御をしていき結果責任は当事者にという建前ならば、シビアに弁護士を選び、ペイする限りはお金に糸目は付けないということにもあり得るでしょう。

アメリカの最高裁には、「法による平等な正義」という標語が、大理石に刻んでありますが、それは嘘だと書いています。
現実には、不平等で正義に反するものだと書いています。


そういえば、昔、カリフォルニアの片田舎に旅したとき、ある農民は、「弁護士はどえらい儲かる」と言い、わたしが会った片田舎の弁護士は弁護士では収入を上げられず、獣医の資格を取って弁護士は廃業だと言っていました。

我が国の司法改革はアメリカがお手本。

弁護士の数ばかり増やし、競争原理を司法に導入することにより、一般市民に広くより良いリーガルサービスをということのようでしたが、果たして、この本の著者が嘆いたような過去のアメリカのようにはならない保証はありません。

日本でも、昨今は弁護士の就職難といわれ、他方では、東京には巨大法律事務所が続々誕生し、巨大事務所の弁護士一人あたりの売り上げが1億5000万円以上だともいわれます。

アメリカでは、二極化と弁護士報酬の高額化はセットであったようです。


これは、と思う弁護士は高額報酬で、普通には手が出ない。

この本は、それではいけない、と高額報酬は置いたまま、互助会か弁護士保険を扱う会社を作ったというストーリーか。


わたしは、今後の日本の司法、リーガルサービスのあり方、行方について、イメージがなかなか持てないでいました。

誠実にという先輩方の教えと進み方を参考に、漠然と、日々努力すべしとだけ考えていました。


しかし、アメリカの言うとおりに司法改革を進め、既に歪みが出つつある今日、アメリカの近い過去と現在の法律業界について知る必要があると思いました。

わたしには、自分自身についての不安はありません。

今のまま、ありのまま、何でもやれるつもりでいますから。


しかし、どうせならこの混沌の中から生まれでてくるものがどんなものか、予想し、またその現場にいたいと思うのです。


これからいくつか、アメリカの弁護士や法律コンサルタントが推薦する本(和訳ものがないのはイタイ)をチェックしていこうと思っています。
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by bengoshi_358 | 2009-06-05 01:23
<< 補足すると トリガーは確かにあるということ。 >>
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