「恐怖に打ち勝つ」(1-53)
ジム・ドノヴァンは、以下のことを勧める。
1. 自分の恐怖と向き合う
2. 自分の恐怖を分析する
3. 成功を思い描く
4. 悪循環を断ち切る
5. 実行する
人間には凄い能力が備わっている。
第六感というものもある。
えもしれない不安や恐怖が心に起こることもあろう。
進む前に、一度、少しだけ立ち止まって考えてみよう。
また、恐怖を感じたままの状態で歩みを進めてもいいことはない。
『人は自分の考えたとおりの人になる』
『あなたが恐れた現実を引き寄せる』
だから、心に感じた恐怖や違和感には適切に対応していく必要がある。
ましてや、今までの計算では成し遂げられないような目標に向かっているときには、色んな障害が現れることは少なくない。
これまで経験していないようなことに挑戦する場合も同じだ。
人間には『恒常性維持機能』、ホメオスタシスがある。
生物学的な用語だが、心理的、脳機能科学的にも使う。
経験的に知られた快適な状態を維持できることは有難い。
しかし、人間は誰もが皆自分の殻を破りながら成長する。
殻を破ろうとすると、それまでの延長にある自分が自分の前に立ちふさがる。
庄司薫は、『自分自身が最も手強い敵』だと書いた。
この手強い敵を超えて行く過程が青春だ。
これをやめてしまった人が老いる。
このホメオスタシスのために、本来恐怖の対象でないものにも恐怖を感じることがある。
実は、私たちが感じる恐怖にはその種の恐怖の方が多い。
この種の恐怖を感じた身近な人の恐怖が私たちを引き止めようと、恐怖を思い起こさせるような言動をして、その結果、恐怖を感じるということもある。そういう恐怖を呼び起こさせる人も注意すべき善意のドリームキラーだ。
さて、この章では、ジムは、恐怖に打ち勝つ方法を具体的には書いていない。
だから、少しだけ書いておく。
大抵はこれで全てが解決する魔法のような方法があるのだ。
それは、『紙に書き出す』こと。
たった、それだけ。
『考える前に書く』ということが、私たちに甚大なる益をもたらす。
『紙に書き出す』ことで、視覚化し、客観的、具体的に考えることができる。
恐怖の対象は、
①必ず起こること、
②起こる可能性があること、
③絶対に起こらないこと、がある。
①絶対に起こることは仕方が無い。じたばたしても時間の無駄。
諦めて、行動を起こすだけだ。
ステップインドアテクニックで、とにかく少しだけでも始めてみる。
5分だけでもやってみると決める。
すると、案外恐怖が雲散霧消してしまう。
②起こる可能性があることは、どうしてそれが起こるかメカニズムを具体的に想定してみよう。紙に図示していこう。
何が恐怖の対象となる結果をもたらすのか、その要因をどうしたら解消できるか、これもそのまま疑問符をつけながら、紙に書き出して行こう。
これは、ジムの言う『分析』ということだ。
恐怖というものは、人の心の中に巣食う『幽霊』のようなもの。
正体見たり、枯れ尾花。
明るいところに引っ張り出してみれば、その正体はすぐに明らかになる。
だから、殆どの場合、『紙に書き出す』だけで恐怖の原因がわかり、恐怖心がなくなることだろう。
それだけで恐怖心が消えない場合、その原因はもっともなことかどうか考える。もっともなことと思えないけれど、なお恐怖が消えない時は、『それがどうした!』『何でもないさ!』と横に書く。
人間は生きている限り、日々、瞬間瞬間が『選択』だ。
より『積極的』『建設的』な『選択』を心がけ、生じた恐怖には適切に対処しよう。
恐怖に対処するという目的のためにだけではなく、目標の確認、アファーメーション、アイデアメモ、復習ノートなどのためにも、手帳やノートに筆記具は常時携行しよう。